2009年3月13日金曜日

「200年住宅」について考える

200年と言われ戸惑ったものです。

福田康夫氏が会長だった自民党の住宅土地調査会の中で出てきたものですがこの中で200年住宅のビジョンという事が語られ象徴的なものとして200という数字が使われています。

さて昨年福田首相が誕生して一気に事が動き始めて様々な事業が矢継ぎ早に打ち出されてきました。その中に国交省が募集した住宅コンペとも言える200年住宅モデル事業もあります。
その時応募しようとした人たちはハタと考えたと思います。200年も持つ住宅なんてあるのだろうか、と。周りを見回し調べてみるとあるのは古民家だったのです。

とりわけ日本の民家は優れています。ですから200年住宅モデル事業の応募内容には古民家の良い所が様々取り入れられています。
太い柱梁、田の字型の単純な間取り、世代を超えて使うことが出来る大きな空間、維持メンテナンスのしやすい現しの構造、修理しやすい木組みのジョイント、そして洗練された美しい姿。

「よいものを作りキチッと修理しながら長く使う」

200年住宅のコンセプトです。日本の家づくりもやっと本来の方向に向かい始めたように感じます。