2009年4月28日火曜日

見える化について考える

ウッドマイルズフォーラムin美幌」に参加しました
4月18日に美幌で開かれた上記のフォーラムの中のパネルディスカッションにパネラーとして出席して勉強してきました。
基調講演をした箕輪光博氏の「CO2の見える化」の話しは現代的課題としての重要性と同時にまたその見える化の手法に経営的ヒントもありおもしろく聞かせていただきました。













基調講演をする箕輪光博氏。














質疑の中で話された箕輪氏の愛する数式「i二乗=マイナス1」の美しさの説明はとりわけおもしろかった。














私 は(社)全国木材組合連合会常務理事の藤原敬氏、美幌木夢クラブ代表で地元高橋工務店社長の高橋広明氏に続いて「地産地消と北の木の家の家づくりの実践」 という活動報告しました。カラマツ集成材を構造体に使った北の木の家と昨年来取り組んできた200年住宅の事例です。この中で今回完成した「ハビタ200 年住宅モデル」の事例もお話ししました。

住宅を建てるときのCO2、住み続ける中で発生するCO2、そして最終的に解体時に出るCO2、 これらの総体の中でのウッドマイルの考えを整理する必要があると思います。これからの家づくりには大きく「省エネルギー」というキーワードが基本的方向を 指し示すと思っています。
資本主義社会は全ての価値を貨幣(お金)で表しましたがこれからは環境の評価をすべてCO2に置き換えて表現することに なるでしょう。それはそれでわかりやすい指標ですが「見える化」の裏にある「見えないもの」の大切さも忘れないようにしなければならないと考えます。現代 においては我々は全てものを評価したがります。評価して説得しようとします。が、説得イコール納得ではありません。論理的説得では納得できないこともある のです。ふっと心に落ちてくる何かに大切なもの、そんなものがあるのです。住宅についてのそのひとつは、たぶん美しいということだと思います。